魅惑のピンキージョ！
チャラサニ　レポート

というわけで、ピンキージョを手にした少年達の写真で
いきなり始まりました、チャラサニレポート。
この日は、１１月１日。
トドス・サントス、日本のお盆のような行事の真っ最中でした。
先祖を敬い、供養するために使う楽器は
ご覧の通り、ピンキージョです。
写真右側の紫色の棒状の物は、サトウキビです。
家の中に祭壇を作ったり、墓石にやぐらを組んだり、
この行事には、かかせないもののひとつです。

１１月１日
ラパスを出発し、チチカカ湖方向へ走ります。
チチカカ湖、湖畔の町ゥワタハタ付近で右折。
さらにひた走ると、アスファルト道路が途切れ、
あとは、未舗装をがまんして走るのみです。
途中、T字路があります。
まっすぐに進めばチャラサニ。（バスの方向）
右折すれば、イタラケに行きます。

そして見えてきました。
ここがチャラサニなんです。中央下が村全体です。
コンドルも飛んで飛んでいました。
こんな時に、でっかい望遠があるといいなあ
と思います。
村の左下の谷底には川が流れていまして、
そこに温泉があるんですが、
ま、下りていくのはいいとして、
再び村まで歩いて上ってこないといけない
と思うと、勇気が出ませんでした。

チャラサニに到着です。
写真中央の白い建物が、今回お世話になった
ホテル・チャラサニです。ごめんなさい、
正式名称は「ホテル・アカマニ」です。
ホテルと言いましても、やはり田舎なもので、
都会のホテルとは一味も二味も違いますね。
部屋へ上る階段が割れて落ちそうで怖い。
床の板の隙間から階下が見える。トイレは共同で、
離れにあり、便座がない。大きいう○ちは流れない。
シャワーもあるけど、使う気になれない。
でも、おばけが出なかったので、最高でした。

こちらは、若い者に負けていられない
オッちゃん達です。
すでにお酒で出来上がっていまして、
まわし飲みしていたものは、ペットボトルに
入った黄色い液体なんですが、
「あんた達も飲め」みたいな感じで、
飲まされました。この液体は、たぶん、
伝統的な？飲み物、アルコール度９７度の
エチルアルコールとオレンジジュースを
ブレンドしたものですね。うまいです。

ここは、家の中です。
祭壇が作られ、たくさんのお供え物でいっぱいです。
おばちゃんが焼いたらしいクッキーらしきものを
いただきました。
かすかに甘くて、でもそれが素朴な味わいで、
おいしかったです。

そして、またまたピンキージョを吹きながら
練り歩く村人に遭遇するのでした。

これから墓地に向かうおっちゃんです。
サトウキビを墓石に立てて、いろんなお供え物して、
ご先祖様を大切にするのは、日本もボリビアも
一緒ですね。
上の写真は、今回同行していただいた、
松岡さんご夫婦と、オスカル、そしてキャプテンです。
さて、この写真の何が重要かと申しますと、
実はこの坂道、パクシ・カナのCD「FESTIVE MUSIC OF
THE ANDES」のジャケットの写真の場所なんです。
この坂道をカントゥしながら上って来る様を想像すると、
んん、たまりませんです。

今回のCB旅行は、急に思い立ったため、
たくさんのお問い合わせをいただいたものの、私１人で行く事に
なったのですが、チャラサニへは、すでにボリビア入りしていた
松岡さんご夫婦とご一緒できて、とても楽しい旅でした。
それにしても、チャラサニって、よかったですよ。幼い頃に
タイムスリップしたみたいで。砂利道というのがそう感じさせた
のかなあと思います。でも、がたがた道を車に揺られて
何時間もというのは、さすがにこたえました。
夜もふけてベッドに入り、うとうとしていると、私達が借り切る事に
なった３階のドアが、執拗にノックされ、酔っ払いの仕業
だろうと思い、相手するのも怖いので、ほったらかしていたんですが、
何分たってもノックは止まないんです。いい加減頭に来たらしい
キャプテンがドアを開け、何事か話を聞いている様子を、
私は自分の部屋から聞き耳をたてていたのでした。
話もまとまって眠ろうとしていると、再び執拗なノックが。
その後、何度もやってくる異常者にキャプテンが爆発。
さらに、オスカルも爆発。この先は、言えな～い。
騒動も収まり、窓から見える星を見ながら寝るわけですが、
遠くからピンキージョが聞こえてきまして深夜２時。
ふと目を覚ますと、再びピンキージョが聞こえてきまして深夜４時。
ピンキージョは明け方５時ごろまで続き、みんな吹き疲れて
寝たかなあと思っていたのもつかのま、１時間も経たない内にまた聞こえてきたのでした。

今回の自動車は、ランドクルーザーのオスカル２号でした。
ラパスに戻った私はと言うと、
パクシ・カナのレコーディングまでの数日間、
のんびりと過ごしまして、
レコーディングのもようは、こちらよりどうぞ。

次回のキャプテン旅行は、来年２月後半か６月に
と考えております。
どうぞ、お問い合わせを～。

では、チャラサニレポートこの辺で終了です。